私と椎名林檎との出会いは、学生時代にCDショップで流れていた「歌舞伎町の女王」のMVでした。退廃的な空気が漂うモノクロの映像と、昭和中期の映像のような荒い画質で撮影された、路地裏でギターを弾きながら歌う女性に目を奪われ「こんなアーティストがいたんだ」と衝撃を受けました。
「歌舞伎町の女王」がリリースされた1998年当時はインターネットが今ほど普及しておらず、気になったものをその場でスマホで調べたり、MVを手元ですぐにまた見ることはできませんでした。
その後、CDショップで見かけた女性がテレビで「椎名林檎」として出演して歌うのを観ました。すぐに「歌舞伎町の女王の人だ」と思いました。印象的な歌声がずっと頭に残っていたのです。椎名林檎は次々と新曲をリリースし、セルフプロデュースによるMVが話題になりました。もちろん私も新曲が出るたびにCDを買い、カラオケで歌えるよう何度も練習したものです。旧字体漢字と旧字体カタカナを混ぜた椎名林檎構文を書く女子が量産されたのも懐かしい思い出です。
この記事では、以下のことが分かります。
・自作曲封印の衝撃!millennium paradeから海外勢までが交差する、2026年最新作『禁じ手』の凄み
・【宇野亞喜良描き下ろし】ツアー会場限定の特別なペタル『open secret』の美しすぎる缶デザインを愛でる
・甘さだけでは語れない刺激とカルダモンの余韻。林檎自身の感性から生まれたオーガニックな味覚の世界
・東京事変、King Gnu、そしてOasisまで……良質なロックを聴きながらプレミアムな缶を開ける大人の夜の贅沢
・食べ終わっても捨てられない。林檎班が『open secret』の缶を大切に残したくなる理由
自作曲封印の衝撃!millennium paradeから海外勢までが交差する、2026年3月リリース『禁じ手』の凄み
画像引用元:椎名林檎ニューアルバム『禁じ手』
2026年3月11日(水)リリースされた『禁じ手』。タイトルの通り、自作曲を封印するという『禁じ手』で製作されたアルバムです。他アーティスト作品への客演曲や、他プロデューサーとの共作曲のみを収録しています。既存のコラボ作品と、新たに共作した作品、全11曲が収録されています。椎名林檎といえば、作詞・作曲・編曲への深い関与が一つのブランドです。『禁じ手』では椎名林檎が自作曲を封印し「表現者」に徹しながら、椎名林檎らしさを失わずに、椎名林檎が歌うことで完成する作品になっていることに、アーティストとしての懐の深さを改めて感じさせる一枚です。
収録曲
1.「至宝」(三宅純と椎名林檎)
2.「苦渋」(伊秩弘将と椎名林檎)
3.「芒に月」(伊澤一葉と椎名林檎)
4.「覚め醒め」(BIGYUKIと椎名林檎)
5.「W●RK」(MILLENNIUM PARADEと椎名林檎)
6.「SI・GE・KI」(向井秀徳と椎名林檎)
7.「2○45」(MILLENNIUM PARADEと椎名林檎)
8.「秘め初め」(BIGYUKIと椎名林檎)
9.「松に鶴」(伊澤一葉と椎名林檎)
10.「愛楽」(加藤ミリヤと椎名林檎)
11.「憂世」(三宅純と椎名林檎)
※5.7.は2023年5月17日シングル
10.は2024年10月23日配信リリース
3.は2025年6月25日シングル
【宇野亞喜良氏描き下ろし】ツアー会場限定の特別なペタル『open secret』の美しすぎる缶デザインを愛でる

『open secret』の缶イラストを手掛けたのは宇野亞喜良氏です。宇野亞喜良氏といえば、寺山修司の舞台、宣伝美術を手がけたイラストレーターとしても有名な方です。そして、椎名林檎作品では『禁じ手』のほかに『浮き名』『蜜月抄』のジャケットを手掛けています。『禁じ手』を引っ提げたライブツアー『椎名林檎 党大会 令和八年列島巡回』では、ツアーグッズとして登場した、特別なペタルチョコレートの缶イラストも手掛けています。缶には子猫と林檎が描かれており、缶そのものがインテリアになるくらい美しいのです。幻想的なイラストには、可愛いだけじゃない「らしさ」があります。ライブの思い出をそのまま閉じ込めたような一缶で、「食べる用」「保存用」「飾る用」と、思わず複数欲しくなってしまいます。
甘さだけでは語れない刺激とカルダモンの余韻。林檎自身の感性から生まれたオーガニックな味覚の世界

ペタル(petal)とは、英語で「花びら」や「花弁(かべん)」を意味する言葉です。ペタルチョコレートは、本物の花びらのような繊細な形が特徴です。今回ご紹介する、特別なペタル『open secret』も、チョコレートで花を表現しています。しかもフレーバーは椎名林檎チョイスのオリジナル構成。チョコレートの主原料には、オーガニック・フェアトレードチョコレートを使用しています。上品でありながら、少しクセになり、一筋縄ではいかない。甘いだけでは終わらないフレーバーのチョイスが、椎名林檎の世界観を表現しているようです。
フレーバー
- アッサム
- ヘーゼルナッツヌガー
- ジンジャー
- カルダモン
- シナモン
- ラズベリー
東京事変、King Gnu、そしてOasisまで……良質なロックを聴きながらプレミアムな缶を開ける大人の夜の贅沢
音楽好きなら、「今日は何を聴こう」と考える時間も楽しみのひとつではないでしょうか。昨今は配信リリース楽曲も多く、インディーズ作品も手軽に聞けるようになりました。椎名林檎がデビューしたころは、だれもが毎週CDをレンタルし、自分でカセットテープにダビングして自分だけのカセットテープを作るのが当たり前だったことを懐かしく思い出します。ノスタルジーに浸りつつ椎名林檎本人の楽曲を聴きながら、ペタル缶を開けて1枚だけチョコレートを食べるのも、オトナならではの楽しみ方かもしれません。成人している方ならペタルチョコレートと一緒にお酒を楽しむのも一興です。そして、ご存じだとは思いますが、椎名林檎は東京事変としても活動していますよね。椎名林檎のソロ曲を聴いてから、東京事変の楽曲を聴いて、次に『禁じ手』でコラボしたアーティストや、椎名林檎が好きだと言っているアーティストの曲を聴いて…と世界観を感じるのも素敵ですね。例えばこんな順番はいかがでしょうか?
- 椎名林檎ー東京事変ー加藤ミリヤーKing Gnuー宇多田ヒカルーRadioheadーOasisーBjörk
良質なロックミュージックを聴きながら、チョコレートを食べて、少しだけお酒を飲んだりしたら、オトナの贅沢な余暇が過ごせますね。日々の仕事の疲れが癒されそうです。
食べ終わっても捨てられない。林檎班が『open secret』の缶を大切に残したくなる理由
『open secret』はグッズというより、最初から”飾ること”まで含めてデザインされたアートピースのようなアイテムといえます。公式サイトでも、宇野亞喜良氏のイラスト入り缶と、花を思わせるようにチョコレートが敷き詰められた仕様が紹介されていて、ますます「欲しい!」と思わせますよね。「これ、本当に開けていいの?」と思ってしまうかもしれません。でも中には美味しそうなチョコレートが入っていると分かっているのです。食べないと、味もわかりません。チョコレートがおいしいから一気に食べてしまいたいけど、少しずつ大事に食べる、いつかはなくなってしまう…。そして、チョコレートが入っていた抜け殻になった缶を大切にするのです。個人的には悩みながら、喜びと背徳感を同時に味わうような感覚が、ますます椎名林檎の世界観にマッチしているように思います。林檎班にとっては、購入したグッズは「消耗品」ではなく、ライブの記憶を持ち帰るための「証拠品」なのかもしれませんね。私はライブに足を運ぶことはできませんでしたが、『禁じ手』という作品や『open secret』の世界観に触れ、「次は現地でこの空気を味わいたい」と強く思いました。
『open secret』は「椎名林檎 党大会 令和八年列島巡回」の会場にて販売されたペタルチョコレートです。販売状況は、SR猫柳本線の公式サイトで最新情報を確認しましょう。


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