『誰ソ彼ホテル』をご存じですか?SEEC(URL:https://se-ec.co.jp/)が開発と配信を行うスマートフォン向けゲームアプリです。ジャンルは脱出アドベンチャーノベルで、メディアミックスとして、同作のゲームを原作としたテレビアニメが2025年1月から放送されました。
今回は『誰ソ彼ホテル』の人気キャラクター大外聖生(CV:白井悠介)の魅力を私の熱量全開でお届けいたします。本記事で興味をお持ちいただけたら、各種配信サイトでアニメを一気見できますので、ぜひご視聴ください。
この記事では、以下のことが分かります
・『誰ソ彼ホテル』とは
・『誰ソ彼ホテル』のキーマン、大外聖生とは何者か?
・ 白井悠介が魅せる「優しさと狂気」の境界線|大外聖生へのハマり役ポイント
・【ネタバレ注意】大外聖生の二面性を描き出す、白井悠介の「怪演」を徹底解剖
・ 原作ファンも絶賛!アニメ版でさらに深まった大外聖生の「人間臭さ」と「孤独」
・ 白井悠介の代表作と比較!『アイナナ』や『ヒプマイ』とは異なる「静かなる衝撃」
・ まとめ:アニメ『誰ソ彼ホテル』で白井悠介の演技の真骨頂を堪能しよう
『誰ソ彼ホテル』とは
SEEC(URL:https://se-ec.co.jp/)が開発と配信を行うスマートフォン向けゲームアプリとしてスタートしました。2017年12月19日にAndroid版、2017年12月22日にiOS版をリリース、そして、2022年12月13日にリメイク版『誰ソ彼ホテル Re:newal』のサービスを開始し、2024年1月23日にSteam向け買い切り版の配信をしています。また、2025年に続編アプリ『誰ソ彼ホテル -蕾-』のサービスを開始している長寿作品です。
参考文献:誰ソ彼ホテル -蕾-|公式サイト
『誰ソ彼ホテル』あらすじ
画像引用元:アニメ『誰ソ彼ホテル』公式サイト
主人公・塚原音子(つかはら ねこ)は、気がつくと「黄昏ホテル」と呼ばれる場所に迷い込みます。「黄昏ホテル」は、昼も夜もなく、一日中夕暮れに染まっています。あの世に行くか現世に戻るか行き先を決めかねている魂たちが羽を休めるために存在するホテルでした。
主人公・塚原音子(つかはら ねこ)は自分がなぜここに来たのか、そして元の世界へ戻れるのかも分からないまま、支配人の計らいでホテルマンとして個性豊かな従業員たちとともに、音子と同じく記憶の一部を失った宿泊客たちを出迎えます。
作中では、宿泊客それぞれが抱える謎や事件の真相を解き明かすことで、行き先(現世に戻るか、あの世へ行くか)が決まります。音子は調査を通して他人の人生に深く関わりながら、やがて自分自身の過去や運命とも向き合うことになります。
音子は生死のはざまにある黄昏ホテルから無事現世に帰れるのでしょうか?
『誰ソ彼ホテル』のキーマン、大外聖生とは何者か?
画像引用元:アニメ『誰ソ彼ホテル』公式サイト
『誰ソ彼ホテル』といえば大外聖生(おおそと まさき)です。彼は宿泊客として作中の初期にパンジーの仮面(被り物)をして登場します。
非常に物腰が柔らかく、口調も丁寧で紳士的な話し方をする自称「通り魔事件専門の探偵」。時折、邪悪なことを漏らしたり、男性従業員を見て「彼スタイルがいいね…羨ましいなぁ」とつぶやいたり、主人公・塚原音子(つかはら ねこ)に「でもね、好奇心は猫を殺すよ?」と脅すように言うなど、一筋縄ではいかない印象を与える人物です。
彼は実際は探偵ではなく、優秀な医大生でした。
大外聖生は何らかの理由があって、自分を探偵と偽っているのです。
そして主人公・塚原音子(つかはら ねこ)に興味を示し「僕らはものの考え方が似ているようだから」と言い、いろいろと絡んできます。
白井悠介が魅せる「優しさと狂気」の境界線|大外聖生へのハマり役ポイント
画像引用元:タレント一覧 │ EARLY WING
白井悠介さんは演技の幅が広く、クールなイケメンキャラ、紳士的なキャラ、狂気的なキャラなど、様々な役を演じています。個人的な感想としては、キャラクターを自分に降ろして演じている声優さんだと思います。
中でも『誰ソ彼ホテル』の大外聖生は、普段の紳士的な優しい態度と、たまに漏れ出るような狂気じみた笑い方、人を馬鹿にしているのがわかる口調など、徐々に彼の本性が表れてくる演技が見所です。
最後の最後まで主人公・塚原音子(つかはら ねこ)を煙に巻くように紳士的な態度を崩さず、優しさと狂気のはざまを行ったり来たりする絶妙な演技に、どんどん引き込まれていきます。
これは見ていただかないと伝わらないと思いますので、ぜひご視聴いただきたいです。
【ネタバレ注意】大外聖生の二面性を描き出す、白井悠介の「怪演」を徹底解剖
ここからは個人的な感想がメインですので、異論がある方もいらっしゃると思いますが、よければ最後までお読みください。
大外聖生は愛と支配欲という二面性が非常に強い人物です。二面性を強調するため、最初は柔らかい印象がより出るよう、言葉の置き方が丁寧で知的な印象を与える演技をしています。
そして徐々に視聴者やプレイヤーに「おや?」と思わせるために、ほんのわずかなズレを表現していきます。
例えば間(ま)が一瞬長い、感情が乗り切っていない感じなど、じわじわとした違和感を感じさせる演技をしています。
さらに違和感を強めるため、大外の声量は変わらず、トーンもほぼ一定、なのに言っていることが危険、という難しい演技をしています。大外は怒鳴ったり暴れたりはしません。あくまでも紳士的です。
だからこそ、「一線を越えた人」と感じさせる怖さを視聴者に見せ、終盤に向かうにつれて、理性が保てなくなるけど、でも完全には壊れない、本当にありそうな、自分(見ている側)の中にもありそうな狂気を見事に演じ切っています。
ラストシーンの絶叫は圧巻です。ぜひご視聴ください。
原作ファンも絶賛!アニメ版でさらに深まった大外聖生の「人間臭さ」と「孤独」
画像引用元:[大外聖生|CHARACTER] 誰ソ彼ホテル Re_newal|公式サイト
ゲームでも大外聖生は人気キャラクターでしたが、アニメ化によってより彼の人物像が浮き彫りになりました。やはりキャラクターが動いたり表情がつくことで情報が増え、受け手の視聴者もより理解を深めることができます。
本作に限らず、ゲーム作品のアニメ化は、ゲームは立ち絵に音声がついているので想像する楽しみもありますが、実際に画面の中で動いている感動はひとしおです。
個人的にはアニメ版の大外聖生は狂気の人物から孤独な人間へ、支配欲の塊から つながりを求める愛に飢えた人へ、完成された異常者から、 崩れかけの感情と自分を必死で守ろうとする人へ印象が変わりました。
中でもアニメ版で「人間臭さ」を感じたのは、大外聖生はどこか不安定で、何かを必死に保とうとしてギリギリで踏みとどまっているように見えたところです。
完成された狂気の人ではなく、崩れていく途中の人間として描かれていたように思います。
大外聖生の根底にある孤独は、親に愛されず、必要とされず、何をしても存在を認めてもらえないことでした。アニメ版では孤独感がより強く表現されており、支配したいというよりつながっていたい、離れたくない、失いたくないという気持ちが伝わってくる内容と表現になっていました。
白井悠介の代表作と比較!『アイナナ』や『ヒプマイ』とは異なる「静かなる衝撃」
白井悠介さんの代表作といえば、本記事の黄昏ホテルの大外聖生のほかに、アイドリッシュセブンの二階堂大和、ヒプノシスマイクの飴村乱数などが有名ですが、それぞれ全く違うキャラクターに見えて、実は大きな共通点が2つあります。
実はこの3キャラクター、みんな「嘘をついていて、孤独を抱えているキャラクター」なんです。
嘘について
二階堂大和は最初からスキャンダルになる自身の出生や、アイドルになりたい目的に嘘をついていました。分かってて嘘をついている大人です。
飴村乱数は自分がディビジョンラップバトルに参加した理由や自分の話し方や性格を意図的に隠して日常的に嘘をつき、「嘘つき」を武器としています。
そして大外聖生は自分で話していることが「嘘だと思っていない嘘つき」です。嘘を言っているのに「本当のことを言っている」と自分で信じている嘘つきなのです。
嘘をついているとき、人は心理的に不安定になります。白井悠介さんは各キャラクタごとに不安定さを演じ分けているのです。
孤独について
二階堂大和は相手に踏み込まない、踏み込ませないように生きてきました。自分の出生の秘密を知ったときから、彼のアイデンティティは崩れ、やり場のない孤独感を抱えています。あえて自ら他人に必要以上に関わらず、孤独になることで、自分を守ろうとしていたのです。
飴村乱数は誰にも本当の自分を見せられない孤独を抱えています。他人に見せる顔は全部演技です。話し方、声のトーンまですべて演技で本来の自分を隠しています。そのせいで本心がどこにもないと相手に感じさせますが、それは彼なりに自分と相手を守る方法だったのです。
そして大外聖生は他人とのつながり方が分からない孤独を抱えています。人を攻撃すること、管理下に置くことでしか愛情を表現できない苦しさを抱えています。彼は愛しているつもりなのに、愛は支配に変わり、相手は去ってしまうのです。
孤独感を感じる背景もキャラクターによってそれぞれ異なります。白井悠介さんの孤独を感じているときの演技はどれも印象が全く違うので、よりキャラクターが魅力的になっていると思います。
白井悠介さんは「同じ“優しそうな声”で、違うキャラクターを作れる」声優と言えるでしょう。
まとめ:アニメ『誰ソ彼ホテル』で白井悠介の演技の真骨頂を堪能しよう
画像引用元:「白井悠介のなんとかなるさ」⑬『美男高校地球防衛部LOVE!』 _ ダ・ヴィンチWeb
アニメ『誰ソ彼ホテル』をご視聴いただくと、白井悠介さんの「優しい声の中にある狂気」の演技を体感いただけると思います。ほんのわずかな違和感、静かな殺意、自分の根底にある狂気が崩れない怖さ…。優しい声なのに、だんだん印象が怖くなる、心理ホラー好きにはたまらないのではないでしょうか?
熱が入りすぎた感がある記事ですが、白井悠介さんの演技の魅力が少しでも伝わったらうれしいです。

ライター:この記事を書いた人

