【同人誌】とらのあなの再販希望の数は信用できる?アテにならない?

とらのあな「再販希望」は参考にして良い?再販はするべき? 同人活動

この度、初めて同人誌を自家通販ではなく「とらのあな」さんで委託販売してみました。

ただ私の場合、委託して店頭に入荷される前に再販希望ボタンをかなり頂いてしまい、

個人的に気になった点がいくつかありました。

委託販売が開始される前、もしくは完売後に表示される『再販希望』ボタンについて

あれはどのくらい信用できる数値なのか?

投票された数の部数をそのまま刷って再販しても失敗しないか?

などです。

そこで今回は同人誌を委託した際の『再販希望』について、

私なりに意見をまとめてみました。

ご自身の同人誌を再販するかどうか悩んでいる人は、参考にしてみてください。

この記事では、以下のことが分かります。
・とらのあなで委託した場合の『再販希望』は参考になる?
・再販についての考え方について

 

『再販希望』ボタン、買い手は軽率に押せてしまう

早速ですが、かなり重要なことを言います。

分かり切ってる人も居ると思いますが、言っておきます。

とらのあなさんを初めとした委託での再販希望ボタンというのは、

その本が欲しくても欲しくなくても軽い気持ちでぽちっと押せてしまいます。

とても悪い言い方をすれば、「冷やかし」みたいな感じでも押せてしまうんですよね。

つまり再販希望の数は信憑性がやや薄い可能性が高いです。

ちなみに私は2024年6月30日に開催された「JUNEBRIDE FES」にて発刊した本を委託したのですが、

参加したサークル数は満了で委託した人もかなり多かったらしく、

とらのあなで通販が完了したのはイベント終了から約10日後でした。

通販ページは完成していたのでSNSでお知らせしていたのですが、

一向に入荷されないので再販希望ボタンを押す人がチラホラ。

また、恐らく完売してしまったと捉えた人も居たのかもしれません。

販売すらしていないのに、再販希望が結構きてしまったという実態がありました。

『再販希望』の数だけ刷るのは危険?

あくまでも私の経験上になりますが、通販開始前に来ていた再販希望数の通り

本が頒布出来たかというとそうではありませんでした。

実際のところは販売開始してからすぐに売り切れるということもなく、

数日で頒布した数は再販希望数よりもやや少ない頒布数でした。

つまり、複数回同じ人が再販希望ボタンを押したり、

ボタンを押した後に「やっぱり買わない」と判断に至った人が居る可能性が高いです。

気軽に押せるのでそういう人がいるのは仕方ないと思います。

ですが書き手としてはタダで本を製作しているわけではないので、

大赤字や沢山の在庫を抱えてしまうのは避けたいところ。

したがって、再販希望の数だけ本を発行するのはあまりおすすめしません。

もちろんこれは私の意見ですが

希望数よりもやや少なめに刷るくらいがちょうどいいのかも?しれません。

同人誌の再販はマストじゃない

同人誌にハマってから数年経ちますが、これまで欲しかった本を買い逃してしまった経験が

数えきれないほどあります。

作家さんに再販して欲しい~!と直接言いたくなることもあります。

ですが、そこはグッと堪えます。

自分も同人活動をして分かるのですが、「同人誌を作るのって結構お金がかかる」んですね。

趣味の中でも、結構お金のかかる趣味だと思っています。

ここ数年で物価が上昇し、本を作る際にかかる費用の値上がりも例外ではありません。

そして原稿作成から本を頒布するまでの準備など、一通りかかった労務は本の価格に反映が難しい。

…となると、作家さんの労力って本当に凄いんです。

言ってみたら、割に合わないんです。

そんなことを考えると、

再販して欲しい、売り切れないように沢山刷って欲しいといった一方的な意見は

個人のワガママでしかありません。

再販するかどうかは作家の意思に委ねられますし、そうであるべきだと考えます。

もし今ご自身の本を再販するかどうか悩んでいる人は、まず金銭面を考慮しましょう。

再販するのであれば、大量に刷るよりもやや少なめにしておくのが無難です。

とにかく再販は無理なく行うのが重要です!

あとがき

今回はとらのあなの『再販希望』ボタンについて、また再販はすべきか?などを紹介してみました。

私の経験や個人的な意見が多くなってしまいましたが、少しでも皆さんの参考になるべく

リアルをお伝えしました。

再販希望ボタンは手軽に押せてしまう分、本当にその本が欲しいかの信憑性が薄いんですね。

再販をする際は、再販投票数を鵜呑みにするのはあまりおすすめしません。

再販して!という意見があるだけありがたいことなのですが、再販は書き手のあなた次第なので

するもしないも自由です。

焦らずゆっくりと検討してみてくださいね。